浜離宮恩賜庭園見学会報告

                              幸野 眞士

雨の浜離宮恩賜庭園を見学 台風15号の関東接近に伴う生憎の天候であったが、予定通り見学を行なうことになり、JR新橋駅に13時30分に集合。(参加者14名)

 篠崎リーダーから今日のコースの簡単な説明を受けた後、新装なった汐留の地下街を通り、電通本社ビルの手前で地上に出て雨の中を浜離宮恩賜庭園に移動。(庭園の入園料は300円(65歳以上は半額)であるが、この日迄、60歳以上は無料というシニアーにとっては一寸嬉しいハプニングがあった。)

 14時からボランティア ガイドの説明付きで、見学ツアーを開始。

 まず最初に庭園の沿革の説明がある。本庭園は四代将軍家綱の弟、甲府宰相 松平綱重(後の六代将軍家宣の父)が江戸初期(1650年代)に浜辺を埋め立てて造った「浜屋敷」に始まり、将軍家の別邸「浜御殿」「浜の庭園」として約200年、明治3年からは明治政府の「浜離宮」として鹿鳴館完成までの間、迎賓施設としてアメリカ
大統領グラント将軍、ハワイ皇帝等を迎え、昭和20年からは下賜を受け「東京都立浜離宮恩賜庭園」となって現在にいたる。

 この後、雨の中をツアー移動開始。まず最初に将軍お手植えの300年の松。いまだにつややかな緑色の葉が茂っており、その生命力の強さに驚く。正月に電通本社ビルの屋上から本庭園に鷹を飛ばす鷹狩の行事があり、まさに現代を象徴する近代ビルと古代庭園のコントラストを来年正月に見学されては如何とのお誘いがあった。

 時折激しくなる雨の中、次に大変珍しい鴨場を見学。鴨を餌や囮で狭い水路に誘い出した後、鴨が垂直には飛び上がれない習性を利用してこれを捕らえる。京の公家が最も好んだ遊びの由。園内には新銭座と庚申堂の二つの鴨場がある。

 潮入りの池は海水を引き入れ、潮の干満によって池の趣を変えるようになっており、都内で唯一現存する海水の池である。池にはボラ、ハゼ、ウナギ等が棲息している。

 園内には桜の木も多数植えられており、隠れた花見の名所になっている由。

 最後に、将軍お上がり場(将軍が江戸城等から来場する際の舟の乗降場所)でツアーを終了。ガイド付きのお陰で、浜離宮の事をよく勉強することが出来大変有意義であった。 ガイドさん、雨の中をどうも有り難うございました。

 なお期待していたリュウゼツランの花は開花のタイミングが合わず実物を見ることは出来なかったが、受付で写真を見ることが出来た。

 将軍お上がり場の近くの発着場から、15時35分発の水上バス(2階建て)で一旦日の出桟橋を経由して浅草まで、勝鬨橋から始まり佃大橋、中央大橋、永代橋、隅田川大橋、清洲橋、新大橋、両国橋、蔵前橋、厩橋、駒方橋、吾妻橋と13の橋をくぐりながら、、隅田川を遡った。雨で視界はあまり良くなかったが、橋の名前も一応ちゃんと読め、いろいろな形の橋や周囲の景色(一部想像で)を楽しみながら浅草に到着。

 吾妻橋たもとのアサヒビール直営ビアホールで地ビールその他を飲みながらの懇親会は談論風発、大盛会であった。雨に降られはしたが、大変有意義で楽しい見学会であった。篠崎リーダー、大変有難うございました。            

                              

トップページに戻る
                                                                          
日本ボストン会
トップページに戻る
トップページに戻る
The Boston Association of Japan
日本ボストン会
−
−

2011年 5月 15日 更新